2016年(第10回)参加 ふうかさん / 2019年(第13回)参加 みれいさん
姉妹でそれぞれ別の年に参加された、姉のふうかさんと妹のみれいさんにお話を伺いました。参加年は異なりますが、お二人とも同じ「カミツレの里 八寿恵荘」で開催した地球小屋に参加くださいました。
Q. 地球小屋で一番印象に残っていることは何ですか?
ふうかさん(以下”ふ”):全部楽しくて全部覚えてるんですよ!
ー全部覚えているんですね!嬉しい限りです笑。その中でも一番最初に思い出すことはありますか?
みれいさん(以下”み”):あーあれですね!種のF1、F2の話ですね。種の話しはおもしろかったです!
ふ:私は毎晩即興でピアノを弾いてくれたスタッフの”なっきー”をよく覚えてます。あとキャンプファイヤーも楽しかったな。
み:そうそう、キャンプファイヤーも楽しかった!
ふ:あとご飯も美味しかった。
み:あの唐揚げは本当に最高!
ふ:あと、朝に目の下に鏡を置いて森の中を歩いたこととか…。
ーみれいさん、種のF1種の話のどんな所が印象深かったのでしょうか。
み:遺伝子操作されてると自分で作った野菜から種を採ることができない、と聞いて、「えっ?!」と驚いた所だと思います。
ー”自家採取”につながる話でしたね。
み:はい。今家族で畑を借りて野菜を育てていて、そこで種を蒔く時に思い出します。
ー印象に残っているから、実際に自分で種を植える時に記憶と紐づいて思い出すことがある、ということでしょうか。
み:そんな感じです!
ー他にも「これ地球小屋に出てきたな~」と思い出すことはありますか?
み:ダム見学!社会の授業でダムについて出てきたのですが、「あ、クボタでやったな~」と思って授業を受けてました笑。(※ダムの見学は、2019年に初めて加わったプログラムです。)
ふ:ふとした時に、「あ、これクボタでやったな~」ってあるよね。もちろん野菜やお米のことも思い出すんだけど、初めて会った子たちと3泊4日過ごして色んな思い出ができたことがすごく楽しくて、今も「みんな元気かな?」みたいになる笑。
ーそれだけ新しい友達と充実した時間を一緒に過ごしてくださったんですね。地球小屋に参加する前、緊張したりはありましたか?
み:私は初めて会う子たちの中に入っていっても友達ができるから、ただただ楽しみでした!
ふ:私は友達を作るのが苦手なので、元々の友達と一緒に地球小屋に行ったんですよ。友達と一緒だからもあるけどすごいワクワクしてたし、どんなことができるのかな~と楽しみでした。
ー”楽しみだった”はお二人とも共通していたようですね!その楽しみやワクワクが、実際に参加してみて何か変化はありましたか?
み:(姉の)ふうかから聞いてた通りにおもしろかった。
ふ:もぅ楽しすぎて…
み:帰りたくないよね笑。
ふ:うん、一ヶ月くらいいても良かった!
み:ずっとあそこで暮らしたい!
み:あと田んぼで食べたスイカも美味しかった。
ふ:私の時は田んぼでは食べなかったかも?
ーノンストップで思い出がつながりますね~。
ふ:うーん、一番は選べない…。
み:カレー作りでご飯を炊く時に、火吹き竹を使って火を起こして炊いたのも楽しかった!あれは普段家ではやらないことだから。
Q. 今お二人が一番興味があるものは何ですか?
み:『フード・インク』かな?(※『フード・インク』:アメリカの食産業の裏側に迫るドキュメンタリー映画)
ふ:うん。自粛期間が始まってから家族で「毎日映画を1本観よう」ってことになって、”最初は目指せ30本!”だったんですけど、気がついたら100本を超えてました。めっちゃ色んな映画を観てて。
み:最近は『フード・インク』や『スーパーサイズ・ミー』みたいなドキュメンタリーを観てる!
ふ:興味があることは、そういう裏側を知れるドキュメンタリーを観て「あーそうなんだ~」みたいに考えることかな笑。
み:うんうん。
ふ:あと学校の総合の授業で班ごとにテーマを決めて発表する時に、私たちの班は「環境」をテーマに選んで、その時他の子はグレタ・トゥーンベリさんのスピーチも知らないし、普通に毎日のようにペットボトルを買っていてる様子を見て、みんな気にしてないんだなぁって気がついて、そういう事に今興味があります。
ふうかさんは高校への通学路でごみ集積所のひどい様子を見て、みれいさんは通う小学校の水道水の品質について、それぞれ行政宛てにメールを送ったことがあるそう。
ふ:みんな気がついても見て見ぬふりしてるけど、そんなことしてても変わらないから、私はドンドン伝えます!
お二人のお母様:言ってみれば変わるかもしれないよね。
ふ:みんな思っているはずなのに言わないでいるけど、言ってみることから始まることもあると思う!
ー「どうなってんの?!」の代わりに「どうして行こうか?」ってみんながお互いに尋ね合えるようになったら、もう少しだけ世界も変わっていけそうな気がしますよね。
ふ:本当にそう思います。
ーその最初の大きな一歩をお二人が担ってくださっているのですね!
ふ:住んでる場所もあるかも。ここ(神奈川県葉山町)はみんながビーチクリーンしたりが当たり前になっているから。意識が高い人が多いと思う。
み:海があるので、冬も夕日を見に行ったり犬の散歩したりで海に行くから、そこにごみがあったらみんな拾う、みたいに。
ふ:ちっちゃい時からそういう場所にいるから、自然にそうしようかな~ってなるというか。
み:みんな周りが当たり前に拾ってる環境だからかな。
Q. 将来してみたいことはありますか?
み:『フード・インク』みたいなことを考えて生きていきたいかな。一人暮らしをする時も、大量生産されるスーパーの100円の卵か、自然な環境で育てられた300円の卵を買うのか、考えたい。
ふ:私は……畑をやってみたい笑。一日だけ自給自足とか。
み:山にこもるとか!
お二人のお母様:半農半Xね。
ーまさに、みれいさんご参加時に農業講師を務めてくださったフォレストさんのスタイルですね!
ふ:あと…前から貧しい人を助けることにも興味があって。
み:映画『スラムドッグ・ミリオネア』に出てくるスラム街の問題が気になってる。
お二人のお母様:難民にも関心があるんでしょ?
み:同じ国の中でも、一方は貧しくて食べる物も飲む物も無くて、もう一方にはお金をじゃらじゃらさせる人がいることとか。
ふ:そういうことを知らない人に伝えたいなって。まだ食べられるのに残ったご飯を処分しちゃうような人に伝えたい。
ーどんなことでも、まずはその事や相手を「知る」事が大切な第一歩ですよね。
ふ:そう言えば、クボタで野菜を抜いたり稲作の一年を知って、収穫を得るって大変な事なんだなあって改めて知りました。
ー知ってくださったことも大切ですし、何より体験を通して知った事だからこそ、みなさんのその後により豊かにつながっているのかなあと、今日のお話を通して感じました!
姉妹で互いに刺激し共有し合いながらアクションにつなげているふうかさんとみれいさん、そしてやさしく見守る保護者様。
ご協力ありがとうございました!
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